2018年春季大会関東大会予選観戦記

後輩の皆さんが頑張りました。
結果は次の通りです。

1回戦 対駒場学園   ○90対61
2回戦 対中央大髙校  ○53対44
3回戦 対都若葉総合  ○87対75
4回戦 対都駒場高校  ●64対85

 いずれの試合も精一杯の力を出し切った良い試合でした。チームワークも十分で完成度の高い実力を持っています。松下電器(現パナソニック)の松下幸之助氏は「事の成否は90%が運で、それだけに残された10%の努力が大切だ」と話されていますが、4回戦の結果は相手校のホームコートでの試合即ち運が勝敗に大きく関係したと思います。

 母校の試合の後で和光高校破った都城東高校は、4回戦で初登場して来たシード校で実力の高い強豪校すが、2時間の休憩時間を終えて都駒場と戦い、同様に負けています。
 もちろんと駒場高校もバランスの取れた好チームですが、母校、都城東、そして都駒場の3校の実力は拮抗していました。3ポイントシュートの成功率等で都駒場は間違いなく優位に立っていて、運に恵まれなかったアウエイ2校が敗退したと私は確信しています。

 このようにいろいろな要素が影響するトーナメントでは、実力の差が明らかである相手校には勝利を収めることが出来ますが、実力の拮抗している相手校との戦いは要注意です。運を除けば、普段培った実力を出し切ったチームが勝ち上がることになるでしょう。従って実力を出し切る事への集中度こそが鍵になると思いますが集中度の強弱は目標の高さに比例します。現役の皆さん、どうかウインターカップの出場を目指して練習を積み上げ、インターハイ予選でリベンジを果たして下さい。

 スタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブズが述べた祝辞が視聴回数300万回近くに達しているそうですが、最後のしめくくりに引用した言葉「Stay Hungry, stay Foolish」(ハングリーであれ、バカであれ)を参考にして下さい。とにもかくにも集中することです。

 かって打撃の神様と言われた読売ジャイアンツの川上哲治選手は飛び込んでくるボールの(ピッチャー側ボール1つ先)をめがけてバットを振り抜くことでジャストミートを心掛けたそうです。その結果としてボールが止まって見えたとまで言い切っています。野球だけでなくあらゆる世界で半歩先を目指すことが推奨されています。私の想い出ですが、インドのネール首相が来日し早稲田大学の大熊講堂で講演した時、理想主義者はあまり先を見すぎて足元が危ういと話していました。半歩か1歩位先に留めておいたおいた方がやはり良いのかなと思ったことがあります。

 現役の皆さんにとっての半歩先は4回戦を突破し5回戦に挑戦するということでしょうか。私は皆さんの半歩先は、上述の引用句を演じてウインターカップを目指すことであると感じています。
 どうかピタコラスの言葉「万事に先立って、汝自身を尊敬せよ」に従って目標を高く掲げ、その実現に挑戦し、大いに青春を楽しんで頂きたいと願っています。
 心を一つにして培った力の全てを出し切ることに集中している皆さんには、必ず結果が付いて来ます。新しい境地を切拓きバスケットボール部の伝統に一石を投じて下さることを心から祈っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA